Friday, January 13, 2006

Wall Street Journal

学校では無料で Wall Street Journal と Business Week を読むことができます。玄関においてあるのでみんな自由に取り、授業中や休み時間に読んでいる姿をよく見かけます。実は今年の裏?目標は毎日 WSJ を読むこと・・・。なのですが、スタートは今日から。全部は読みきれませんが、面白そうなトピックを流し読みするようにしようと思います。

drugちなみに今日目を引いた内容は、前米国大統領クリントンの財団が経済発展途上国に対してAIDSの薬をさらに安価で提供できるように交渉始めた、というものでした。HIV治療は長期にわたるもので、まず患者は最初の薬物治療を行います。ただし薬物耐性や副作用によりここで使用する薬の効果がなくなると次の段階(薬)へと移りますが、これが初期の薬に対して30倍もの値段になっているようです。

初期段階ではエファビレンツ、次の段階ではアバカビル(どちらも非核酸系逆転写酵素阻害剤)が使用できるのですが、現在クリントン財団が行っている交渉ではこれらの薬をインドの会社が作り、それぞれ一定価格以下で発展途上国に提供しよう、というものです。

クリントン財団の交渉では薬は一番安く提供できるものの、それを利用する国はあらかじめ大量買いし、さらに支払いを確実に期日までに行わなくてはなりません。このクリントン財団以外にも、大手製薬会社はそれぞれディスカウント価格で交渉しており、またその他の製薬会社も独自に薬を必要とするチャリティグループなどと交渉しているようです。

そういえば2001年に、GSKが巨額な資金を投資して開発したAIDS治療薬(もちろん特許あり)のコピー版をインドの製薬会社が製造しアフリカ諸国に無料提供する、ということで英国政府がWTO相手に、そしてGSKはそれを承認した南アフリカ相手に裁判を提訴しましたよね・・・。

今日は少しテクニカルですが、明日以降もがんばってWSJ読んでいきたいと思います。

No comments: