Friday, September 29, 2006

9月終了

フランス語のテスト、無事終わりました。9時スタートで少し遅れて到着したのですが、10時ごろに退室。一番最初に部屋をでました(笑)。これまでのテストの経験上、直感で行くのが大事。なのでさっさと書いて無理やり終わらせた感じでしょうか。結果はそれほどシビアに考えていないので、とてもリラックスしてできました。

今日から1週間、学校はお休みです。夕方からロイドと一緒に列車でDusseldorfに移動です。彼も休みをとったようで、週末をいれて明日から4日間、スイスでキャンプの予定。


写真は列車の旅用に買ったロイドのかばん…。たぶんそのままで大丈夫(床に寝たり、膝の上にのせたり)と思うのですが、犬は基本的にはかばん(ケージ)に入れて移動のようです。誰も守っていませんが、車掌さんに言われたらそれを実行しなくてはならない。

ロイドは微妙なサイズ。パリス・ヒルトンの飼っているペットのように小さければ可愛らしいかばんにいれて歩けるし、大型犬なら思い切ってプラスチックのケージを買うところ。ロイドはその中間なので、どちらにもフィットしません(笑)。このあと何回使うかわからないし、そこらへんのスーパーで適当にかばんを買ってきました。写真はフィッティングをしている最中。かなり不満顔ですね…。

Tuesday, September 26, 2006

開通

アパートからのインターネットが開通しました。Orange と契約してケーブルTV、電話、インターネットで月30ユーロです。まあこんなものかしら。しかしインターネットの設定ってなんでこんなに面倒なんでしょうか。今日は大家さんが来てくれて、配線をつなぎあれやこれやとしてくれました。が。WiFiでも大丈夫なはずが、なぜかLAnケーブル経由でしかつながりません。さらに電話もつながらず、ケーブルTVもコネクションが切れてしまいました(笑)。私はインターネットがあればいいのでとりあえずは満足なのですが大家さんは恐縮。10月にもう一度来て設定してくれるそうです。

さて、ロイドの痙攣がまたやってきました。今回は小さい痙攣だったのですが、通りで起こったので数人が立ち止まってくれました。おばさんが「近くに動物病院あるわよ」と教えてくれ、フランス語のわからない私のために別の女性がそこまで連れて行ってくれ、さらに説明をしてくれました。幸い獣医さんは英語ができたので、大丈夫でしたが。

診断?の結果は、「とりあえずパラサイトの薬飲ませてください」。直接関係あるのかわかりませんが、これってドイツの獣医さんも言っていたような。こちらではパラサイトの薬は4ヶ月に1回飲ませるそうです。ロイドは飲んだことがありません(笑)。そして、念のため、なんと。ストレスの薬をくれました。

犬のストレスか~。都会病か~。すごいことになってきました。

本日の診察代&薬代 70ユーロなり。痛い出費です。

Monday, September 25, 2006

Marais

パリの中でも、以前から気に入っている地区があります。それが Marais (マレ)地区です。日曜日でも開いているお店が多いので、ブランチを取った後にマレまで出かけてみました。

マレ地区はユニークでファッション的にも敏感なお店が多いのが特徴です。フレグランス専用のお店、他で見ない洋服を売っているお店、不思議なグッズを売っているお店などなど。また、パリのゲイ・コミュニティもこの地区にあります。本屋さんでもゲイ専門の雑誌や本を扱っています。

最近では、「新しいファッションエリア」はマレの北の方に進出しつつあるようですが、それでもここマレ地区は相変わらず私が好きなエリアです。東京でいうと…どこでしょうね。昨日シャンゼリゼを通った時は青山・表参道を大きくした感じだな、ただし観光客が多い故にロンドンのオクスフォード(大衆向けでかなりチープな通り)的な感覚も入っているなと思ったのですが、マレ地区は東京の骨董通りからもう一本道をはいったエリアのような感覚でしょうか(笑:これでわかった人は偉い!)。

ぷらぷらと道を歩いていると、無印良品をみつけました。無印はミラノやロンドンにも進出しています。パリのお店もそこそこ混んでいます。ヨーロッパに進出している日本企業はいろいろありますが、ユニクロなどの失敗した例に比べて、無印は結構いいポジションにあるのではないでしょうか。こんな丁寧な商品はヨーロッパにはないし(特に文房具など。こっちのノートやペンはかなり悲惨です)、またシンプルで色が統一しているのも、流行に左右されないミニマリストには受けているのかもしれません。マレ地区にあるのもいいですね。そこそこ混んでいる、といってもものすごい混むわけではないし、安っぽい印象を受けません。

スケジュール帳とノートを数冊購入し、またぷらぷらと歩きはじめます。カフェにはゲイのカップルがたくさん。観光客もちらほら混じっています。自由な雰囲気。なんだかのどかな日曜の午後でした。

Saturday, September 23, 2006

ブーローニュの森・痴漢事件


午後は昨日に引き続き、森に行きました。こないだ流血さわぎがあったブーローニュの森です。犬がたくさんいそうなところを避け、静かな小道をロイドと歩きます。こちらの森は、林のようで背の高い木が立ち並び、人気がいないと少し不安だな~と思いつつ、まさか土曜日の午後、家族連れやサイクリングしている人が結構いるなかで何も起こらないだろうと思ったら!。遭遇してしまいました、フランス人の痴漢に。

サイクリングしている若い人が通り過ぎたな~と思っていたら、その人が戻ってきました。フランス語で私に何かごそごそ話しかけながら。なんだ?と思ったら、自転車に乗りながらパンツの前を思いっきり開けて。も~おっさん、やめてよね!と、思わず「マンマ・ミーア」みたいなジェスチャー(両手を挙げて oh my god, leave me alone, you are annoying me!!! 的な、といえばわかるかしら??)をしてしまいました(笑)。私に見せたところでどうなるの。フランス語できないから感想も言えないんですけど。と思いながらも周りに誰もいないな~と思い、とりあえず人のいさそうな道に引き返すことに。

そしたらこのおっさん、またぐるりと引き返して再び見せに来ました。もう救いようのない変態です。無視無視、とサングラスをかけたままとことこ歩きます。そんな中、ロイドは全く役に立たず。林の中を自由気ままにはしゃぎながら走り回っていました。怪しい人がいたら吠えたり噛みついたりする技を教えねば。

しかし、こうした露出魔にはどう対応したらいいんでしょうね。まあフランス語が話せたとしても感想を言ったところでどうなるの、って思うし、こういう人を喜ばせたらまたやっちゃうんだろうし、冷酷な一言を述べたら次に何されるかわからないし。

結局その後はブーローニュの森でも人通りの比較的あるそうな道を行きましたが、おっさんや若者と通り過ぎるたびに、「はっ、この人も痴漢かしら」と思いながら歩いてました(笑)。秋めいてきてとても気持ちいい日なのに。なんか損したな~。


森の後はシャンゼリゼを通りウィンドウショッピングをしながら帰りました。土曜日なのでやっぱり人は多い。

そしてルイ・ビトンでは入店待ちの列。ちなみに、フランスではほとんどのお店は日曜日お休みです。日曜日に開くことができるのは美術館や博物館のみ、というのが基本のようです。聞いた話では、ルイ・ビトンでは日曜日に営業するために店内にわざわざ小さな部屋を作り、そこを「ルイビトン美術室」と称したらしい…。



コンコルド広場まで来るともうすでに秋の気配が漂っていました。こういう季節にパリにいるのって幸せだな~と思いながら結局最後はいい気分で家路につきました。単純ですね(笑)。

Friday, September 22, 2006

ヴィンセンヌの森

今日は学校がお休み。朝からの雨も昼過ぎにはあがり、ロイドを連れて散歩に行くことにしました。

ミラノではアパートの近くに3つほど公園があり、どの公園でも犬を放す事は基本的には可能でした。パリは犬を飼っている人がたくさんいる割には、犬禁止の公園ばかりです。従って、日々の散歩も、コンクリートの上をつないで歩くだけのなんだか悲惨な状況(笑)。なので、休みがあって時間に余裕がある限り、広いところに連れて行ってあげようと思うのです。

先日行ったブーローニュの森はパリの西側にあります。今日行ったヴィンセンヌの森は東側。メトロを乗り換えて行ったのですが、結構時間がかかりました。

でも、行ってよかった!こちらの方が人気は余りないらしく、そのせいか人も少なめです。さらに、ほとんど地元のおじーさんおばーさんが散歩をしているか、若者がジョギングしているか、ぐらい。森、というより公園、と言う感じで辺りが見渡せる(=安全)というのもよかったです。

ロイドはまるでウサギになったかのように、辺りをジャンプしまくっていました(笑)。痙攣が起こらないように、と今回はロイドのためにお水とドッグフードも持参。私の分析(というほどのものではないですが)ですが、先日の痙攣は①道に落ちていた変なものを食べた、②暑くて脱水症状、③糖尿病???が原因じゃないかとにらみ、水分補給と血糖値補給は心がけてあげよう、と。そのせいか、今日は無事に何事もおきませんでした。

帰宅してから二人でうたた寝。ロイドだけでなく、私もちょっと疲れたようです(笑)。

しかし。夜になって頭痛発生。あ~頭いたい。薬箱にあったナロンエースを飲んだら少しおちつきましたが、なんだか久しぶりにちょっと具合が悪くなってしまった。だらけた生活をしているせいかしら?

Thursday, September 21, 2006

le Champagne


今日のフランス語ではシャンパンについてを学びました。皆さんも結構知っていると思いますが、champagne ってトレードマークなんですって。大きく言えば、フランスのシャンパン地方でとれたある種類のワインのみをシャンパンと呼んでいます。ヨーロッパではきちんと理解されていて、例えばイタリアではイタリアでとれた炭酸白ワインは「スプマンテ」と呼んでいます(シャンパンとは呼ばない)。でもまだアメリカやオーストラリア、インドではシャンパンという名前を使っているらしく、「これはフランスで炭酸の飲み物を作ってコカコーラと呼んでいるのと同じだ!」と先生が怒っていました。その表現に、納得。

で、細かく言うと、シャンパンの定義はもう少しあります。「ある特定の方法で、ある特定の地域でとれたある特定の種類のブドウを使ってできたワイン」をシャンパンと呼んでいるそうです。

ある特定の方法
シャンパンを作る工程は約2年。まずブドウを抽出してワインを作り、6ヶ月寝かせます。その後、砂糖、イースト、古いワインを加え、さらに9ヶ月発酵させます。この時の砂糖の量に応じて、後に4段階の「辛さ(あるいは甘さ)」が決まります。発酵の段階でワインの色が白濁色になってしまうのですが、以前は精製する方法がなかったのでこのまま飲んでいたそうです。さらに、色を隠すために?ボトルは不透明のものを使っていたとか。今ではその「にごり」を取るために、発酵させている期間のボトルを置く角度を考え、最終的にその「にごり」がボトルの先に溜まるようにボトルを逆さにするそうです。そしてその先だけを瞬間冷凍させ、凍った部分(「にごり」を含む)を取り出して精製させる、とのこと。この方法を開発したのはちなみにマダム・クリコだったらしい(笑)。

ある特定の地域
シャンパン地域は4区画に分けることができます。Chardonnay で有名な Cote de blancs, モネを生産している la vallee de la marne など。

ある特定のワイン
シャンパンは3種類のブドウを使います。まずは Chardonnay。白ブドウ、白ジュース。アロマを十分に含み、最高のブドウと称されます。そして Pinor Noir は黒ブドウ、白ジュース。とても力強い味がします。そして最後は Pinor Meunier。黒ブドウ、黒ジュース。美味しくはないのですが、このブドウを加えることで熟成を早めるそうです。



シャンパンはこの3種類のブドウを混ぜて作ったもの。さらにいつ、どのブドウを使ったかでランクわけされます。

ランク1:Brut sans annee (Year の情報なし)
3種類のブドウを混ぜて作ります。その割合は自由。ですので製造者によって異なります。また、年代に制限もなく、どの年のブドウ(ワイン)を混ぜても大丈夫。特徴としては、いつ生産されても同じ味になるようにすること。モエはこの区分になるそうです。ちなみに平均的なお値段はボトル20ユーロ。

ランク2
:Brut millesime (ビンテージ)
ランク1と同様に3種類のブドウを混ぜ、割合も自由です。ただし、同じ年のブドウ(ワイン)のみを使う。したがって、生産された年によって良し悪しが異なります。平均的なお値段はボトル25ユーロ。

ランク3
:Cuvee speciale
シャンペンの中でもベストのランク。3種のブドウの混合、自由な割合は一緒。ランク2と同様、同じ年のブドウのみを使わなくてはなりません。さらに、その中でも最高のブドウのみを使ったのがこのランク。ドンペリなどはこのランクに属します。こちらは値段がはって、だいたいボトル90ユーロ。




なんだかもう少し、物知りになれた気分です(笑)。

Wednesday, September 20, 2006

久しぶり・その2弾

今夜は以前の会社の人に会いました。彼は私と同じ役割をしているフランス人です。退職する際にメールをしてミラノに行くことを伝えたのですが、なんとほぼ1年ぶりにメールをくれて、「今度ミラノに出張で行くんだけど会えるかな?」と。早速パリに引っ越したことを伝え、パリのオフィスに来る際にじゃあぜひ会おうということになり、今夜ようやく実現しました。

待ち合わせはパンテオンの前。ルクセンバーグ公園の近くですが、この周辺には来たことがありませんでした。平日の夜で人通りもそれほど多くなく、静かでとてもいい雰囲気です。パンテオンからはきれいにライトアップされたエッフェル塔も見えました。そして、カメラを持参してこなかったことを後悔…。

彼とは1年ぶりだったので、早速現在の会社の様子、仕事の忙しさ、夏のバケーションなどなど質問攻めをしてしまいました。そして最初にちょっこりとフランス語のお披露目(といっても相当恥ずかしいレベルですけど)。まあ2週間しかたってないから許して。

でも今夜は私にとって結構大きい一歩でした。小さなことですが、初めて店員さんに「うちの犬にお水ください」とフランス語で伝えて、そして通じたのです。はっはっは。かなり感動。ゆっくりと考えて言えば、いくつかの文章は大丈夫になりました(本当に数個ですけど)。

でも聞き取りはまだまだです。友人に、「この犬飼ってどれぐらいなの?」と聞かれ、その質問を解釈するのにまず数分。頭の中ではフル回転でフランス語を英語に翻訳する作業を行っています(笑)。

いや~でも面白い。フランス語。もっとがんばろう。

Sunday, September 17, 2006

まったりと、ゆったりと

こないだまでとても暑かったパリですが、もう秋の気配が感じられます。今日はセーターを着て友達とブランチに。人気のあるお店のようで、混雑をさけて午後2時半過ぎに行ったのですが、それでもまだお店は盛況していました。

このお店、もともとパン屋さんというだけあって、ブランチセットを頼むとパン&ジャムがどっさりとでてきます。さらに絞りたてのジュース、生ハムなどがついたサラダ、シリアル、ヨーグルト、温かい飲み物二種類、とかなりのフルコースで約20ユーロ。せかされることもなく、ゆっくりと食べることができ(実際2時間ほどお店にいました)とてもリラックスできました。お店はこちら:Le Quotidien と言います。ロンドンやアメリカにも支店があるって。みっちいのために、ロンドンでの住所は:72-75 Marylebone High St, 9 Young St, Royal Festival Hall。

その後はルーブル周辺を散歩。Jardin du Palais Royal というスクエアに行き、周辺のお店を見て回ります。資生堂の香水のお店や、レトロな洋服を扱っているお店があり、どれも日曜日なので開いていないのですが窓を眺めているだけで楽しくなります。ちなみに、今週末は年に一度の非公開施設をオープンする、という週末でした。主に政府施設が多く、シラク大統領の邸宅や、上院&下院などの建物が一般に公開されています。ここのスクエアにあった文化省?も公開されていたようで、長い列が回廊を埋まっていました。

ロイドを連れていたので、場所をかえてルーブルの前にあるJardin des Tuileries へ。実はどちらも犬禁止のマークがでていたのですが、見なかったふり(笑)をして入っていってしまいました。要は、トイレをしないように、と思うのですがきちんとトイレ用の袋も持って行ったし、そもそもロイドはトイレしなかったのでまいっか、と思って。こういうところが日本と違うな~と思うのですが、日本だと公園と何にも関係ないおばちゃんが「ここ犬禁止よ!」と目くじらたてて怒るのですが、こちらはみんな「あ~これ、なんて犬?」って聞いてくるのです。まあさすがに最後公園の隅でロイドを放したら係員の人に注意されましたけど(笑)。

今月パリ・コレクションがあるようで、通りを歩くとモデルっぽい、あるいはファッション関係者っぽい人をよく目にします。ミラノでもミラノ・コレクションの時は確かいっぱいモデルがいたな~、とちょっと思い出してしまいました。

ちなみに、フランス語ではモデルという単語はありません。モデル、というのは「マネキン」というそうです。フランス語って面白い、って思うのですが、専業主婦というのもフランス語には存在しません。主婦、というのをなんと言うかというと、「私の妻は働いていません」というんですって。こういうの、私は素晴らしいと思うんですけど。みなさんどうですか?

リベンジ?のトマトソース

すみません。主婦みたいなブログです。

こないだ深夜のスパゲティで、なぜ私はトマトソースを作らなかったのだろう、と反省。そしたら異様にトマトソースを作りたくなって週末に作っちゃいました(笑)。

どの辺が主婦ブログかというと、作っている最中に写真を撮った!からです(笑)。

所詮トマトソースです。レシピはみんな一緒。私だから特別というものではございません。

①にんにくを炒める。かなり大量のオリーブ油と一緒に。にんにくはごつん!とナイフを横にしてつぶしてから切ると匂いが結構出てくれて美味しいですよ。



②たまねぎを炒める。スーパーにあったので少しエシャロットも刻んで入れてみました。



③しばらく時間がたつとこんな感じ。大量のオリーブ油のため、炒めるというより揚げるに近い?



④缶詰トマトを入れて、固形ブイヨンを入れて煮込む。ちなみに、人によっては10分煮込む人、数時間煮込む人、いろいろのようです。私は食べる時間にいつも左右されますが、今回は30分ほど煮て、火をとめて数時間置いておきました。バジルなどは最後に入れて出来上がり。



ということで普通のトマトソースの作り方でした(笑)。同じレシピだけど、でも前より美味しく作れるようになった気がします。オリーブ油がキーなのかなあ。

Saturday, September 16, 2006

蚤の市とフランス人

朝起きたら…昼でした(笑)。今日の目的はふたつ。ひとつは歩いていけそうな「パリ最大」という蚤の市まで行くこと。もうひとつは夕方にESSECの人に会うこと。

蚤の市までは歩いて20分ほどぐらいでした。しかし。もう一度行くかといわれたら、余り行きたくないというのが正直な感想。なぜかというと。まず、歩いていく最中の道が汚い。そして蚤の市周辺に立つ露店のガラの悪さ。耐えられません。

最初はいわゆる蚤の市というアンティックなものを扱うお店のエリアが見つからず、このガラの悪い露店の通りに迷い込んでしまいました。安い汚い洋服。迷彩柄からわけのわからんジーンズまで。そしてCDやDVD、日用品。そしてなぜかアフリカの民族楽器。非常に疲れます。アメ横みたいに人が多く、また臭い人だらけ。ところで、この臭さ、どうにかならないのでしょうか。パリに特有のものです。ミラノでもこんなに臭くなかったぞ。

(余談ですが、19世紀にナポレオン3世がパリ改革をするまで下水道はなく、生活汚水(トイレも含む)を道に垂れ流していたらしいです。なんだかその根性がまだあるんじゃないか、というほどの臭さでした。「毎日シャワーを浴びる法律」とか作って欲しい。)

超疲れて、精神的にかなりもう嫌になってきたころにようやく「蚤の市」らしきエリアを見つけました。こちらは観光客ばかりですが、空いていて非常に歩きやすい。そして安全。臭くない(笑)。家具や絵、ポスター、食器などを扱っているお店が細い路地に並び、とても面白かったです。このエリアだけならまた来てもいいけど、ここまで辿り着くのに露店エリアを通らなくてはなのが本当に嫌。あ~どうにかしてほしいものです。

結局今日の収穫は、帰りに家の近所で買ったユリの花。なんだ、蚤の市に行った意味ないじゃん!!!

そして夕方にモンマルトでESSECの人と会いました。彼は私の buddy になった人です。Buddy というのは何かというと、交換留学生に1人フランス人学生を担当させて、フランスでの生活や文化を学んだり、質問したりすることを目的としたシステムです。非常にいいシステムなのですが、私の担当の彼ジェロームは現在インターン中で、学校のある Cergy に住み、毎日パリに通勤に来ているという、私と逆パターンの生活を送っている人でした。平日に会うことはできないので週末に会おうか、ということでようやく今日初顔合わせ。

いやしかし、これはよかったです。まずモンマルトの付近でも私が歩いていなかったエリアがあり、そこをそぞろ歩きしたのですがなかなか面白いお店がいろいろあって(雑貨や洋服やワインなど)また来たいな、と思いました。そしてジェロームが映画「アメリ」に出たというカフェに連れて行ってくれました。どうやら彼の中ではアジア人はアメリ好き、というのがインプットされているようです。詳しく聞いたら、前の彼女が韓国人で、アメリは韓国と日本で大人気で、彼女がパリに来たらまずこのカフェに行きたい!って言ったらしい(笑)。私はアメリ見たことがあるのですが、主人公の強烈な髪型は覚えているのですがそれ以外は覚えていないんですよね(苦笑)。なのでカフェ自体の感動はあまりなかったんですけど、でもまあ悪くないカフェでした。

ただ、ここで飲んだ赤ワインはとても飲みやすく美味しかった!ジェロームがワイン好きらしいのでどの年のワインがいいか聞いたりしていたのですが、「ワインとバゲット、チーズがあれば僕の夜はそれで完璧だ」と言っていたのには納得しました。それに影響受けたせいか、帰り道バゲットとパテを買ってきて、家で赤ワインをさらに飲んでしまいました。いいなあこういうの。

真夜中のパスタ


ふと気づくともう12時を過ぎていました。こうなると… パスタが食べたくなります(笑)。以前にも書きましたが、なぜか年に数回、真夜中過ぎてからパスタを食べたくなり本当に作って食べてしまうということがあります。カナダ留学時代に始まったのですが、いつもはたっぷりのオリーブオイルにたまねぎを炒めたトマトソースを作ります。真っ赤なソースがポッポッと静かに沸騰する様子をみて満足していました。今夜は手を抜いて(笑)ジェノバペースト。すみません、スーパーで売っている瓶入りのものです。

で、お味は…。

やっぱり不味かった!(笑)。

ミラノにいたら、この上に美味しいパルメザンチーズをのせたら魔法のように美味しくなるのでしょうけど、あいにくパリのアパートの冷蔵庫にはパルメザンは常備しておりません。うーん残念。

今日は写真がアップできるようです。「ブローニュの森:流血事件」のロイドの写真(注意:流血の写真ではありません、泳いでいる写真です)アップしました。

Friday, September 15, 2006

パーティ in Paris (ただしつまらなかった)

さて。いつものように学校に行くと「今日のパーティ行く?」と皆が言っています。なんのことだろう、と思ったら、交換留学生むけのグループが毎週なにかアクティビティを企画しているのですが、今週はパリでパーティ(飲み会)とのこと。いつもは積極的に欠席する私ですが(笑:最近あまり意味のない飲み会は無視しているので)、パリならまあ散歩がてら行くか、と思って行ってみました。ロイドと一緒。

結果は…。やっぱりつまらない(笑)。同じ仏語クラスのメンバーは顔見知りになったので、「あ、これがあなたのワンちゃんね~可愛い!」と話も弾むのですが、その他新しい人と話をするのが超面倒。あれ?いつからこんなネガティブさんになったのかしら…。ま、特に意味もない出会いにエネルギーを費やすのがもったいないと思ったからでしょうか。

そんな中、ビッチさんを発見。いや~ひさびさに見つけましたよ。ここまでか、的な女の子。こんな態度を取っている女の子って大学の学部レベルで、社会人 or 院生とかだとめったにお目にかかれません。なので私は観察してしまいました。

その①
カナダ・オタワ出身の女の子。ブーツを履いて、ちょっとけだるい雰囲気をかもし出しています。
話すのは男の子のみ。もちろん女の子無視。そしてロイドが飲んだ水を見て笑っている。ちょっと卑屈な笑い…。で話している内容も最低。ようは、自分の自慢がしたかった、っちゅーことね。

その②
エクアドル出身の女の子。実は(同じクラスの子なんだけど)…。最初は話してたんだけど、今日の授業で Do you have a boyfriend とみんなの前で聞いたら No と言ってすんごいにらまれた(汗)。ただ単に I have ~, I don't have ~ の練習で聞いただけなんですけど。別に彼がいるか興味があったわけでもなく、いないことを皆に知らせようとしたわけでもないんですけど。ま、とにかく彼女は今夜終日私を無視(ははっ 幼いの~)。近くの席に座っても、決して彼女の椅子をどけようとしませんでした。

なんてこんな報告をしている私は高校生レベルか?

なんてね。

で、まあそれほど楽しくない飲み会はさっさと去るべし、ということで1時間も折らずに退席。ちなみにパリのオペラ座の近くだったのですが、夜みるオペラ座はなんだか派手でした。ライトアップのせいでしょうか。

Thursday, September 14, 2006

久しぶりに

知り合いが居ないと思っていたパリ。実は探せば結構いるのものです。高校時代の知り合いが数人フランスにおり、中にはパリに住んでいる人も。今日はそのうちの1人で、エア・フランスに勤める友人に会いました。実に、高校卒業依頼十数年ぶりの再会です。

私の通った高校は埼玉にある私立の女子高校。非常に小さい学校で、私の学年が一番多かったのですがそれでも240人程度でした。毎年クラス替えもあったので、卒業するころにはだいたい皆の顔は知っている(話したことはなくても)ような感じです。カナダのカソリック系の学校でもあったので高校1年の時は英語と仏語が必修科目だったのも、聖書の授業(そして試験も)もあったという非常に特殊な環境でした。それでも、今から考えればみんなと仲良くなれたし、県外の友人もできたし、ある程度みんな同じような常識と一定レベルの学識を有していたのでとても居心地がよかったのも事実。

久しぶりに会う友人はとてもきれいで素敵なお姉さんになっていました。職業的なこともあるのでしょうか。話もとてもおもしろく、久しぶりに会ったのでランチからお茶まで続いて合計6時間ぐらい一緒にいました。

刺激も受けましたよ(笑)。最近「女子力」低下気味だったので、彼女の美しさ加減はいい刺激になりました。早速家に帰ってちょっと自分を見直しちゃったりして(笑)。さらにもらったNewsweek誌(日本語)を隅から隅まで読破。これまでインターネットでニュースは読んでいたものの、かなり偏った読み方をしていたので(興味のあるもののみ読んでいた→先日のブログに書いた驚いたニュースのトピックを見ていただいたらおわかりだと思いますが)…。レバノンの情勢なんてこれまで全く知らなかったのでなんだか少し賢くなりました(笑)。パリにレバニーズのお店がいっぱいあるのにレバノンの国のこと、ひとつも知らなかったな、と改めて自分の無知さ加減にも驚きましたけど。

今日は久しぶりの友人にも会えたし、パリでも今まで行ったことのなかった中華街(エリア)にもいけて、かなり満足です。ただ…暑さのせいか、脱水症状だったのか、ロイドがまたしても痙攣を発生させてしまいました。これには私も友達もびっくり…。パリに来てまたすぐ獣医さんを探さなくてはなんて。しかし1ヶ月以内に繰り返しの痙攣、少し心配です。

Tuesday, September 12, 2006

印象派

フランス語の授業、とても楽しいです。先生が Language department の専門の先生のせいか、教え方も一定で非常にわかりやすい。また、クラスルームの授業だけではなくフランス文化を知る課外授業も1週間に一度あります。これは自由参加なので私はいつも不参加ですが(パリから通うのは面倒くさい、お金がかかる、ロイドの世話ができなくなるなどの理由から)、いつもその課外授業の前にフランスの文化、歴史を少しクラスルームで教えてくれます。

今週は印象派の画家、モネについて。学校から10キロほど離れたところにモネの家があり、どうやら明日皆はバスで行くそうです。

これまでアメリカやヨーロッパを旅行した際、訪れていた美術館で何度もモネの作品に会いましたが、これまでどういった背景があったのか全く知りませんでした。なので今日の先生の話は非常に興味深かったです。

モネら印象派が確立したのは1850年。丁度、フランス革命が続いたころで、民衆も変化を求めていた頃です。それまでは「アカデミック」という芸術スタイルが主流で、芸術をするには学校に通い、「いい」作品をある規則にのっとって作るというものだったそうです。画家で言うなら、「肖像画」「神の絵」など。それ以外はご法度。たとえば裸の女性を描くのも、「神」であるならいいけれども、「普通の女性」「娼婦」なら禁じられていました。

そんな中で歴史も後押しをし、より自由なスタイルを求めたのが印象派のグループです。モネの最初の作品のタイトル(英語)は Impression of Sun Rise。このタイトルから、印象派 Impressionist と呼ばれるようになったそうです。

印象派の特徴は、光、雰囲気、天気。抽象的なスタイルのなかに、これまでに許されていなかった一般市民や動物などをのびのびと描いています。グループの中にはセザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャンなどが名を連ねます。

ただこうした画家たちは本当に貧しかったようです。当時、印象派は画期的なスタイルで、市民や絵画を買うブルジョワ達には斬新すぎました。また、アカデミックスタイルではなかったので、オフィシャルな展示会もできず。ゴッホにいたっては生涯を渡って売れた絵は一枚。そしてその一枚も彼の担当医が情けで買ったとか。

生活するにもお金がなかったので、パンや食べ物と絵を物々交換していたそうです。受け取った店主にもちろん絵の価値はわかりません。ましてや、モダンすぎる絵画。納屋や外に放置され、何枚もの絵が滅びてしまったのです。

唯一このスタイルを認めていたのが Durand Ruel という画商。パリで開いた展示会では誰一人として買う人がいなかった印象派の絵。ところが、NY、ロンドンでは大うけでみんな高額で買いあさったようです。かくして「安価で仕入れ、高価で売る」というルートが確立されました。が、もちろんフランスに居る画家達はそんなことは知りません。貧しいまま、生涯を終えたそうです。印象派というすばらしいスタイルを世界中のどこの国もが認めたのに、フランスだけが認めなかった。そのため、彼らの絵は海外の美術館に多く埋蔵されているそうです。

なるほど。だから海外でよくモネの絵に会ったのね。

(ちなみに、フランスでも数十年後に印象派を認めるようになったそうです。)

Saturday, September 09, 2006

地元のお店

週末は彼がドイツから来てくれました。土曜日にしたことは… ひたすらパリの街を歩いただけ(笑)。モンマルトにあるアパートから南下し、オペラ座の横を抜け、みつけたラーメン屋さんでラーメンと餃子を食べ、セーヌ川を渡ってルクセンバーク公園まで。

セーヌ川の反対側は素敵なカフェやお店がならび、なんだかうっとりしてしまいました。実は、パリのアパートを決める際にこのエリアに住もうと思っていたのです。超狭い18平米のアパートも見つけ、不動産屋に連絡したら。。。もう誰かが契約を決めていたそうです(涙)。そうでなければこんな素敵なエリアに住んでいたんだな、と思うとちょっと残念。でも、それにしても18平米は東京以上?の狭さなので返ってよかったのかな。

などと思いながらカフェで休憩。パリって。。。ビール高いんですね!

500mlのサイズで約8ユーロ。まあ高いエリアだったからなんだろうけど。。。

帰りもてくてく歩き、違う道を通って家まで帰りました。ロイドも相当疲れた(というか相当のど渇いていた)ようで、アパートに帰るなり怒涛のように水を飲み、そしてソファでごでん、と寝ていました(笑)。

夜は近所のカフェでディナー。カフェだからと思ってカフェ飯かな~と思ったら。いやいや、とおおおおっても美味しかったです。どれぐらいおいしかったかというと。

とおおおぉぉぉぉっても!

私はビーフ・タルタルを。彼はステーキを。タルタルはケッパーやホースラディッシュが既に牛肉のなかに叩き込まれていて、その味がかなりいい。日本人受けしそう(ちょっと酸っぱいから)。そして彼のステーキのつけ合わせのポテト(笑)。ハーブとガーリックと一緒にオーブンで作ったんだろうけど、とっても香ばしくて美味しい。

そして。。。

出会っちゃいました。今のところ、文句なしに No.1 のクリーム・ブリュレ。いや。。。言葉を失った。外側がぱりっとしていて焦げていて苦い。そして中が。。。もうとろとろしていて、それでいて甘すぎない。最高。

一緒に飲んだ(お肉とね)赤ワインも美味しかった~。
そして地元ならでは?のお手ごろな値段。タルタル12ユーロ、デザート4.5ユーロ。ワイン250ml 3.5ユーロ。多分今日歩いた観光地だと倍ぐらいはしているんだろうな~と思いながらまったりとすごした夜でした。

Friday, September 08, 2006

インターネットお借りしてます

ほほほほ、今日は学校がないのになぜブログがアップできたのでしょうか。

いや~アパートの窓辺でまどろんでいたらシグナル発見!
どこのだれぞのものかはわかりませんが、パスワードなしで入れるWiFiのようでございます。

ありがたく、頂戴いたします。

ただし…。どうやら写真のアップができないようなんですね。ロイドの小川で泳いでいる写真をとったのに。なので写真は後日。

ブローニュの森・流血事件

今日は学校がありませんでした。ず~っと寝てて、起きたら10時半。近所のパン屋さんでバゲットとクロワッサンを買ってきて朝食。美味しいなあ。

暇そうにしているロイドを横目に、コンピュータに溜まっていた書類の整理。ふと気づくともう午後の2時。よし、と気合をいれてパリの西にあるブローニュの森まで地下鉄で行きました。

ブローニュの森、ってなんだか聞いたことはあるけれどパリにあるなんて知らなかった…と思いつつ、ロイドを放します。パリの街には小さい公園はあるけれど、どれも子供用で犬は立ち入り禁止。さらにミラノより狭いアパートに住んでいるのでロイドも相当ストレス溜まっているんだろうな、という罪悪感が心の中にあったので、こうしてのびのびと走り回るロイドを見ると本当に嬉しいです。

森、といっても別に丘があるわけでもなく、平坦な地に木や湖、小川があり、車進入禁止の道が広がっています。小川のところではなんとロイドが水の中にずんずんと入って行きました(笑)。前もロンドンのHeathで池に飛び込んだこともあるロイドなので、なんだかやりそうな気もしたんだけど。しかし、気持ちよさそうに遊んでいます。




そんな中、事件はおきました。ブローニュの森にはロイド以外に自由奔放に散歩を楽しむ犬がたくさんいます。ほとんどの犬は他の犬にも慣れていて、会っても挨拶を交わす程度(お互いの匂いをかいだりする)。なのにやっぱりはずれ犬はいるんですね。

この犬、若いカップルが連れていました。ブルドックを大きくしたような犬。なぜか首輪に漢字で「虎」と書かれた文字が。最初はロイドによってきて、くんくん匂いをかいでいたのですが、そのうちうおーっとロイドに襲いかかりました。襲われたら、いや、買われた喧嘩は買うのがロイド流なのかわかりませんが、ロイドも応戦します。なんかこういうの、前にもあったな。と思い、とりあえず私は飛び込んで犬を引き離そうと努力。若いカップルは兄ちゃんはただおろおろしているだけ、お姉ちゃんの方がたくましく彼女達の犬を引き離そうとしています。しばらくしてお互い首輪をつかみ、犬を離して一息。なんだか瞬発力使ったな~と思ってロイドを見てみると…。

おおおおおぃぃぃぃ、耳から血がでているよぉぉぉぉ~!!! なんでだ?噛まれたか?と思ったのですが本人は平気な顔をしています。よくよく顔を見たら、鼻の頭に小さい傷、耳の外側に小さい傷ができていました。傷は確認できないのですが、耳の内側にも血がついています。

これでなんだかさらに疲れ度が増し、ロイドぉ~、と思ってとぼとぼ歩いていると。後ろから二人ほど別の犬の飼い主が。なにかフランス語で言っています。なんだかよくわからないけど、昨日授業で習った「フランス語、ちょっとしか話せません」だけを伝えました(が伝わったかどうか)。どうやら喧嘩を見て(ロイドの方が圧倒的に小さかったし、どうやら子犬だと思ったようです)ロイドの様子を聞きに来てくれたようです。

なんだかじーんときちゃったよ。血をみてびっくりして、とにかくわかんないけれど「Pharmacy」「Disinfection」と言っているので、あ、薬局に行って薬もらってつけなさい、ってことね、と理解。でも大丈夫よ、よくなるよ、と励ましてもくれました。

パリは都会になれてすれちまった人が多いと聞いていましたが、やっぱりいい人はいるのね。帰りに通った薬局でも、何を言っていいのかわからないなりに英語で「Disinfection for my dog please…」と行ってロイドの耳を指差すと店員さんもわかってくれてすぐに対応してくれました。(しかし、英語を話さない異国だとなんだか私の英語がものすごくしょぼくなっちゃうんだけどどうしてかしら。英語でごめんよ~と思って話すからかな?)

静かな通りで早速薬をつけるために立ち止まっていると、今度は小学生の女の子が話しかけてきます。もうやぶれかぶれ(笑)。英語とイタリア語とフランス語が入り混じって話します。Mon chien got a bite from altro cane. 私の犬(mon chien = 仏語)、噛まれた(got a bite = 英語)、他の犬に(altro cane = 伊語)。こんなんでも通じてくれてありがとう、女の子よ。そして小学生だけに私の真のフランス語の実力を発揮。

Comment il s’applle? (この犬、なんて名前?)
おおおお、これならわかるよ。簡単な質問でありがとよ。
Il s’appelle Lloyd. Et toi? (ロイドっつーの。あなたは?)
Je m’appelle Anna. (アンナよ)

ロイドの流血事件も一時はどんなことになるやと思ったのですが、最後はフランス人の優しさにふれた一日となりました。

いや~しかし。疲れた!

Wednesday, September 06, 2006

ホームレスいろいろ

ドイツのDusseldorfで見たホームレスは自転車に乗っていた。

パリで見るホームレスは赤ワインをボトルから飲んでいた。



日本と違いますね~。

ちなみにパリのホームレスのおじさん、地下鉄の入り口横の階段にいつもいます(先日の写真参照)。こないだも赤ワインを飲んでいたのですが、そしたらそこを通りかかったマダムが「はいどうぞ」とバゲットを半分あげていました。

さすがだな~。

ちなみに、近所の通りを昨日散歩して気づいたのですが、その通り(約100メートル)には3軒もワインショップがありました。そして、朝・夕かかわらず、通りを歩く人ほとんどバゲット持っています。こんな日常にも毎日驚かされています。

ニュースいろいろ

久しぶりにインターネットをのぞいたら、結構面白い記事が。

吉野家の牛丼 18日復活
大学の時に初めて食べた吉野家の牛丼。生卵を別オーダーして食べた時の感動。忘れられません。パリにもあるのかな。

カストロ議長、18キロ痩せた

クロコダイル・ハンターの死

なるほど。

日本では紀子さんが出産。おめでとうございます。って妊娠していたことを知らなかった。いつのまに?

インターネット

ようやく学校にコンピュータを持ってきました。通勤でPCを持つのも久しぶり。非常に肩が凝ります。9月はまだ毎日学校に来るからいいのですが、10月以降は週に2日しか学校に来ません。となるとインターネット接続も不可能に。アパートにはインターネットが通っていないのでどうしようかなと今考え中です。

アパートには電話はあるのですが、こないだの大家さんの話では受信はできるが電話をかけるときはテレフォンカードを使え、といっていたような。いまいち仕組みを理解できていません(笑)。ダイヤルアップは使えるのかしら。

Monday, September 04, 2006

学校初日

朝からウェブ、メール、図書館等の説明にでなくてはだったので、がんばって早く起きました。どれだけ早いかというと…。犬の散歩もあったので起床は6時45分!これまでぐうたら生活を送っていた私にはかなりきつかったです。

そして。学校初日、ということより何よりも疲れるだろうな~と思っていたのが電車通勤。一年ぶりです。地下鉄を乗り換えてRERという中距離電車に乗り約30分。電車はサラリーマン(途中下車)、学生(ESSEC)がほとんどでした。車内は冷房もなく蒸し暑く感じられます。窓からの景色はパリとは思えないほど殺風景で、郊外に出てきた(出てきてしまった)感がかなりありました。そして到着したESSEC。いわゆる数十年前の醜いモダン建築風のビルです。なんだか日本を思い出しました。

学校でのインターネットの状況などまず確認したかったのですが、どうやら無線、有線どちらも校内大丈夫のようです。特に設定もいらないようで、ラップトップを持ってくればすぐ使えるとのこと。これで一安心。メールを確認し、学校が持っているデータベースもチェックしたのですが、Global Market Information Database、Thomson one Banker などがあり結構マーケット調査やリストされている会社の情報が詳しくみれそうです。ちなみにワークショップを受けている間についつい製薬市場やバイオテクノロジー系の会社の過去数年の財務情報を検索してしまいました(笑)。

午後はフランス語のクラス分けテスト。高校、大学と1年ずつしたのですがそんなこともかなり過去。よくよく考えたら10年以上も前のこと。言われればそうかな、と思うのですが、自分で書くとなると書けません。そんなこんなで(笑)初級者クラスに。明日から毎日午後3時間の授業を受けます。

それにしても学校でも職場でも初日って疲れますね。先週金曜のウェルカム・ミーティングに出席した人は顔見知りができているようでした。私は出席していなかったので全く知らない人ばかり。ぱっと見た感じ、学部生の交換留学生が多いかな。アジア人も多いですが、他のヨーロッパの国からも結構きているようです。日本人は私以外に2名会いました。慶応からの留学生。若いですね~。「私20歳で、多分交換留学生のなかでも一番若いんじゃないかな~」という女の子と、「僕は大学再入学して来たので結構年くっています。23歳です。」という男の子。私にいわせれば、どちらも若い!(笑)。でも素直で好青年の二人でした。



パリに戻り、買い物をしてロイドの散歩でサクレ・クールまで行ってきました。やっぱり15分弱ぐらいでしたがなかなか素敵な裏道に出会えましたよ(私のアパートはサクレ・クールの裏側のエリアにあります)。

Sunday, September 03, 2006

まったりと

昨夜はスーパーで買ったボルドー産赤ワイン(5ユーロ)1本をアパートで空け、その後夜中にカフェに行き白ワインをグラスで。そのおかげか朝はゆっくりと10時半ごろ起きました。あいにくと天気は曇りです。

シャワーを浴びたあと近くのパン屋さんまでバゲットとクロワッサンを買いに行きました。バゲットが本当に美味しい。1ユーロで朝からこんな感動が味わえるなんて(笑)。昨日買ったベーコン、マッシュルーム、卵で彼が朝ごはんを作り、私はオレンジを使ってさっそく生絞りジュースを。オレンジ3個で約500ml分のジュースを搾り取れました(笑)。

疲れたのか彼とロイドはソファでうたた寝。私も荷解きをしたり、本を読んだりとまったりしました。



夕方出かけて1ヶ月定期券を購入。パリ市内はゾーン1なのですが、学校のあるCergyはゾーン5。この距離間有効なのは一ヶ月103ユーロ。結構な値段です。ちなみに、日本にあるスイカのような磁気読取カードもあるのですが、それは登録に1ヶ月かかるらしいようです。私は自動券売機で購入できる Carte Orange という小さい切符。一ヶ月使うにはこんな小さい紙の切符だとなんだか不安です。実際はこれに専用のIDカード(ただ写真を張り、住所と名前を書いただけですけど)を携帯して使うようで、たまにある車内検察ではこのIDカードと切符を見せる必要があるんだとか。

セーヌ川を彼と犬と散歩したらもう夕方7時。彼はドイツに戻り(帰りは飛行機)、私とロイドはアパートに戻ります。しかし…パリ、なんだか微妙に蒸し暑い!

Saturday, September 02, 2006

パリ初日


パリに到着しました。ドイツから列車で、オランダ→ベルギー→フランスと4国を経由してパリ北駅に到着。約4時間の旅です。車内は混んでいましたが、ロイドも静かに我々の膝の上でうたた寝。

北駅からはタクシーに乗ってアパートへ。写真ではみたことあるものの、どんなエリアなんだろう、どんな大家さんなんだろう、と期待(大)と不安(小)が入り混じります。北駅の周りはかなり騒然としていたのですが、到着したエリアはわりと静かでした。観光客もそれほどおらず、居住地という感じです。

アパートの方はとてもきれい。大家さんは50代?の男性でとても物腰も柔らかく、アパートも狭いながらも新しく、また手をかけてきれいに維持しているという感じです(彼によると大家さんはちょっとゲイくさい→これも納得)。キッチンも、生まれて初めての湯沸しポット(笑)、食器洗浄器、オーブンレンジ、フレッシュジュースを作る搾り器などなど、なんだか楽しく料理もできそうです。カウンターテーブルには非常に個性のあるお花が飾られてあり、こうした歓迎の心配りもとても嬉しいものです。



都内で住むアパートとほぼ同じ狭さ(27平米)ですが、クローゼットもあり、ソファ(2人掛けと1人掛けの2客)、テレビ、ケーブルなども備え付けてあります。ベッドはなんと壁収納タイプ。一見するとクローゼットなのですが、夜にはこれがベッドに早変わりします。また中庭に面した部屋なので夜はとても静かです。

このアパートは家具も完備でスーツケースで来てもすぐに生活できるような形式になっています。ほんとうにちょっとした物(食器、グラス、洗剤、ゴミ箱、タオル、シーツ、枕など)でも用意されているのでとても楽。様子がてら、スーパーに買出しに行ったのですが、結局私たちと犬の食べ物を買ったぐらいにとどまりました。少し高めの家賃なのですが、短期滞在の場合はこういうスタイルがいいのでしょう。

洗濯機がないのが痛恨なのですが、アパートの建物すぐ横にコインランドリーがあり、また反対側には程よい大きさのスーパーもあります。ちなみにこのエリアを探索してみたのですが、コインランドリー率、とても高いです。みんな洗濯機もっていないのかしら。

最寄の地下鉄まで約3分。夜2時まで開いているカフェも近くにあります。少し歩くとサクレ・クーレ(Sacre Coeur)も見えてきます(寺院まではおそらく徒歩15分弱?)。



なんだかパリの生活、とても楽しみです。

Friday, September 01, 2006

決意新たに

9月です。ヨーロッパに来てほぼ一年たちました。丁度パリでの交換留学も今月から始まるということで、新しいスタート台に立った気分です。

この一年、どんなことを学んだかな、と考えてみました。

ヨーロッパ、英語圏以外での生活
物事がスムーズに進まず、ルールが存在しないイタリアで何度苦しんだことでしょう。普通に生活する、ということがどれほど大変かを経験しました。その分、辛抱強さも増したように思います。通常の生活のなかで「待たされる」ことが多く、その間 worst/best case scenario を考えたり(笑)。想像力も豊かになったかな。

各国から集まった経験も常識も異なるクラスメート

自分の常識は他の人にとってはそうではない、と考えさせられる面が何度かありました。また、人によっては「できる人」「できない人」の差がかなり明らかで、前者の友達とはプロジェクトを進める上で非常に楽しく仕事をすることができました。後者も、世の中にはこんな人がいるんだ、と示してくれたし、こういう人と一緒に働くにはどういったことに気をつけて、どういう風に彼らのやる気を方向づけてあげるか、を学ぶことができたと思います。

ビジネス一般の知識

おそらく、学部で経済や経営だった人には笑われてしまうほどの非常に基礎的な知識を学ぶことからスタートしました。それでも、待ったく金融や会計、マクロ、マイクロ経済の知識がなかった私には広く浅く学ぶということはとても重要だったと思います。また、これまでの経験とも合致でき、実際の世界を理論に当てはめてみるという意味で面白かったのがマーケティング、戦略、オペレーションのコース。会社全体の概要がつかめたような気がします。

もちろん、プラスだったことばかりではありません。仕事をそのまま続けていれば経済的にも非常に助かったであろうし、また習ったことをそのまま実践できただろうし。さらに、無職、という状態(学生ですけれど)の危うさというのもひしひしと感じました。まあこれは次へのキャリアステップのバネになればいいんですけどね。


昨年の9月から始まった授業は今年の5月まで続きました。その間は本当に勉強した、という感じです。特に最初の学期が一番つらかった…。6,7月の夏のプロジェクトは不完全燃焼の感もあったのですが、それでも製薬会社とマーケティングの分野に少しでも携われたのは貴重な経験だったと思います。そして7月後半からの夏休み。もう何を学んだかも覚えてないくらい(笑)、楽しくぐうたらな休暇でした。

1年という短い間でしたが、その間ミラノに住むことができたのは非常に貴重な体験でした。言葉の通じないもどかしさもありましたが、美味しいご飯を食べ、安いワインを飲み、仲のよい友達と過ごした時間はかけがえのない宝物です。そして美しいアルプスに魅了され、アウトドアの楽しさを発見したのも大きな収穫でした。多分東京にいたら味わえなかっただろうな。

パリへは明日引越。荷造りをしていて(まだ途中ですが)ふと昨年夏ミラノに来る前の荷造りを思い出しました。スーツケース2個で始まったこの学生生活。いろいろ物も増えてしまったけど、その分知識と思い出も増えたかな。パリではどんなことが待ち受けているのでしょうか。9月これまでのをしつつ、そのなかでも個人的に興味のあるマーケティングと戦略の授業をとり、またフランス語をがんばりたいと思います。応援、どうぞよろしくお願いします。


P.S. 今日は兄の誕生日です。おめでとう!