Thursday, July 06, 2006

学会 in イタリア


さて、今週はちょっと忙しくしています。火曜から3日連続でトリノで開催されている「International Pain Conference」に参加しているからです。トリノまで電車で2時間弱ですが、駅から会場までバスに乗ったりするので結局片道3時間ほどかかってしまいます。朝8時のミラノ発の電車で、夜8時にミラノに帰ってくる生活が続いていました。

これまで日本やアメリカの学会は何度か参加していますが、ヨーロッパ(イタリア)での学会は初めて。いろいろ違うところがあったのでレポートします!(って学会オタクじゃないと面白くないかもしれませんが)。

写真は、夏のグループプロジェクトを行っている会社(製薬)のブースです。とっても広くて、カンパニーカラーの緑を中心に暖かい雰囲気です。お客様用テーブルも2ヶ所設置されています。

ところが、この会社だけではなく、展示していた会社みんな「のんびり」ムードでした(笑)。ブースを出しているのに、まったく商売をする気持ちがないようです。みんな知り合いのお客さん(ドクター)と雑談したり、お客様用テーブルで社内ミーティングをしたり。引き合いをとったり、製品の説明をしようという努力も行動もまったくありませんでした。

そして面白かったのが、イタリアならでのサービス。いくつかのブースではなんとエスプレッソマシーンを備え付けており、お客さん(あるいは知り合い)にカフェをサービスしていました。


さらに、ある会社では夕方になると無料でジェラートの屋台が登場!もちろん、ものすごい人気です。

でもここまで参加者をひきつけておきながら、全くビジネスはしていないんですけどね(笑)。

さて、私たちがここで3日間なにをしていたかというと、「マーケット調査」です。会社のブランドの意識度、製品の利用頻度、購入を決める要素などをアンケートを通してさぐります。もちろん対象はドクター達。最初は「みんな高飛車でアンケートとるのたいへんだろうな~」と予想していたのですが、合計で100人を超える人たちに意見を聞くことができました。

でえも。。。国際学会だけあって、アンケートもいろいろ国民性がでていましたよ(笑)。

いろいろ質問を受けて答えるのが大好きなイタリア人(基本的に話し好き)。
おしゃべりなおばちゃんが多いメキシコ人。
怖そうな顔をしているけど、真剣&丁寧に答えてくれるスロベニア人。
すばやく質問の意図を汲み取り、的確に回答してくれるオランダ人。
シンプルな回答だけど紳士的な対応のイギリス人。
内容よりも自慢話をしたがるアメリカ人。

面白いとおもいませんか?

5分程度のアンケートでしたが、そこから話が広がった人たちもいました。

娘さんがMBAをしているオランダ人医師夫婦。
研究からマーケティングへ働く場をかえ、デンマークでがんばっているアメリカ人女性。
シャイだけどとってもキュートなスイス人の科学者。

皆さんいい人ばかり。最初の「医者は高飛車」というイメージもふっとんでしまいました。もちろん、アンケートに答えてくれなかった人もいますが、きちんと「忙しいのでごめんなさい」と言ってくれたのでこちらも「しょうがないな」という気分になりました。

マーケット調査なんて高校生のアルバイトでも雇ってやったらいいのに!と最初は憤慨していたのですが(笑)、やってみるといい質問、悪い質問というのが見えてくるし、聞き方によって回答も変わってきます。また平均化してしまうとみえなくなってしまう傾向もわかります。

結構勉強になりました。やっぱり経験してみるとわかるもんだな。

といってももう一度やるか?っていわれたら、アウトソースしますけど(笑)

明日は解析です。

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