Sunday, April 15, 2007

2nd week: France 怪我

今回は写真なしです。怪我をしました…。といってもたいしたことではないのですが、春の雪の怖さと自分の浅はかさを垣間見た事件です。

スプリットボードも1週間たち、かなり慣れてきました。そしてこの日のツアー。氷河を登り、その先の峠からはその裏を降りていくという、私にとって初めての「峠越え」ツアーになるはずでした。スプリットボードとはいえ、わしわしと確実に歩く面白さを発見し、少し斜面がきつかったのですがジグザグにせず、そのまま斜面を一歩ずつ登っていました。その時…。

板が滑った!

スキー(スプリットボード)の裏に張ってあるスキンは細かい絨毯のようなものでできており、その摩擦で滑らないようになっているのですが、春の雪は滑りやすく、さらに斜面がきついとより滑りやすくなります。まさにそれにはまってしまった今回。そしていったん滑るとずずずず~っと滑る一方。ポールをもっていたのでそれで食い止めようとしましたが、ポールのわっかに手を入れていたため、ポールの根元が持てずに何もできません。しょうがないので両手のつめでなんとか滑りを食い止めようとしましたがそれも効果なく、最後に両手を重ねてこれでもか!と肘と手のひらとつめでなんとか雪を抑えてストップ。

滑ったのは5メートルほどでしょうか?でもこのまま止まらず加速してずんずん落ちていったらその下は氷河(クレバス)があります。と思ったらなんだかぞっとしてしまいました。

彼が来て急いでスキーにクランポンをつけとりあえずその場所を回避。といっても滑りやすい斜面なので一苦労です。そして。あれ?何かが赤い…。

なんと左肘の裏の皮膚がべろりと剥けていました(涙)。でもこの時点で「あ~、怪我した」といっても何の得にもならないのでひそかに耐えていました。そしたら彼も気づき、びっくり。

とりあえずその場所から逃れて、平たい所に行き休憩。このままツアーを続けようと思ったらできたけど、二人ともショックをうけて今回はそこから引き返すことにしました。ショックとは、怪我ではなくて、「なぜこのコンディションでジグザグ歩きをやめて直接登ったんだ?」という自分の浅はかさに…。痛いレッスンとはまさにこのこと。

ふもとに戻った後は薬局に行き、包帯やら薬やらを購入。痛くて肘が曲げれません。怪我の大きさは20センチぐらいでしょうか…。でもこれをいい機会?に今晩は彼が料理担当(彼は運転を一手に引き受けているので、料理は私がすることになっていた)。あ~でも痛い。痛い痛いレッスンでした。

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