Thursday, September 08, 2005

初日はラッキー?

昨日までの悶々とした懸念もふっきれ、朝4時半に起床。格安航空券(RyanAir)のため、HeathrowではなくStansted空港に向かう。ロンドンからミラノまで片道約50ポンドは安い!大体1万円ぐらいだから、新幹線だと名古屋まで着かないよね。ヨーロッパ、恐るべし。

空港へはタクシーで。Hampsteadから大体40分ぐらいかかった。早朝にもかかわらず、空港は混んでいる。みんな安く旅行したいからなんだろうけど、それだけこうした航空会社が儲かっているんだということ。格安の笑えるところは、チェックインしても座席は決まっていない。チェックイン時に番号が渡され、その順に飛行機に乗り込み、自分で席を決める。私は出発50分前にチェックインしたが、運良く通路側がとれ、しかもほぼ満席にもかかわらず隣は空席だった。滑り出し、順調。

格安だと飲物や食物の無料サービスはなく、欲しければ自分で買う。でもイギリスの食レベルは低い(そして高い)のでまず買う気はしない。通路を隔てて隣に座ったTrainspottingに出てきそうな無気力そうな青年はまずそうなサンドイッチと水を8ポンドで買っていた。これ、まさにロンドンの象徴。

この飛行機はミラノの主空港ではなく、隣町Bergamoの空港に到着。入国審査、荷物ピックアップも全部で10分ぐらいで終了。バスに乗り込み、一時間かけてミラノ中央駅に向かう。

ミラノ中央駅に到着後、まずは荷物を預け、早速Questura(警察署)に向かう。イタリアでは到着日から8日以内に滞在許可証を取らなくてはいけない。既にミラノ入りした日本人の情報だと、朝6時半にならび、11時半にようやくとれた、という超スロースペースの進行具合だったそうな。他の外人は朝4時半から並んだとか!しかもQuesturaの受付は午前中しか開いていないらしい。

Questuraに着いた時点ですでに昼の12時近かったので、今日は申し込み用紙だけもらって帰ろうと思ってたが、案内の人に一応書類は全部持っています、といったら番号を渡される。ただただひたすらぼーっと口を開けて待っていただけだが、ラッキーにも、午後2時半には許可証が取れてしまった。

これはその後もわかってくるのだけど、イタリアは役所仕事や書類プロセスがものすごい異様に時間がかかる。1時間待つのは当たり前。営業時間は短いし、数時間で、あるいはその日のうちにできたらラッキー、という姿勢が大事。Questuraで待っている間、東京で既に面識のある同じ学校に通う日本人の男性を見かけ話を聞いたら、なんと彼は初日6時間待った挙句、明日来てといわれたとか。そしてもう一度出直して、今日朝の8時から午後2時までひたすら待っていた、という…。私は超ラッキーとしか言いようがない。

ちなみに、滞在許可証を得るためには指紋登録が必要で、ものすごくえげつなく黒いインクを両手に塗られ、すべての指の指紋を2回とられた。その割に、指紋のつけ方がいい加減で、これどうみても指紋読めないんじゃないの?ってこっちが心配してしまうところがイタリアらしい。しかし、テロの標的は次はイタリアといわれているからか、昔からそうなのかわからないけど、こうした指紋登録をさせられると、この地では私は外人なのね、としみじみ思った。

その後今日の目標は携帯をゲットすること。Vodafoneに行くが混んでいるので(ここでもひたすら待つ!)がさすがにお尻が痛くなり途中で待つのをやめて、人がいなさそうなWindという会社の携帯にする。ヨーロッパでは携帯契約する=SIMカードを買う、という構図で、そのカードに携帯番号が振り当てられる。SIMカードを携帯に差し込むと携帯が動くようになる。ロンドンでみっちぃにもらった携帯をSIMカードを変えてそのまま使用。ちなみにこの携帯は彼女がマレーシア勤務時代に現地で買ったとか。クアラルンプール、ロンドンと経てミラノでも活躍するとは、携帯もびっくりであろう。

ミラノ中央駅に戻り、友達の友達であるKatiaに会う。初めて会う彼女の家に9月末までお世話になるんだけど、ものすごいよくしゃべる典型的な南イタリアの女性で、ものすごくいい人であることがわかる。彼女は英語、ドイツ語、イタリア語に堪能。イタリアでは珍しい…(今日の時点でイタリア人は英語をしゃべらないということがわかったので)。

あー初日がんばった。朝4時半に起きてここまでできたんだから、たいしたもんだ(と自己満足)。

No comments: