Friday, September 01, 2006

決意新たに

9月です。ヨーロッパに来てほぼ一年たちました。丁度パリでの交換留学も今月から始まるということで、新しいスタート台に立った気分です。

この一年、どんなことを学んだかな、と考えてみました。

ヨーロッパ、英語圏以外での生活
物事がスムーズに進まず、ルールが存在しないイタリアで何度苦しんだことでしょう。普通に生活する、ということがどれほど大変かを経験しました。その分、辛抱強さも増したように思います。通常の生活のなかで「待たされる」ことが多く、その間 worst/best case scenario を考えたり(笑)。想像力も豊かになったかな。

各国から集まった経験も常識も異なるクラスメート

自分の常識は他の人にとってはそうではない、と考えさせられる面が何度かありました。また、人によっては「できる人」「できない人」の差がかなり明らかで、前者の友達とはプロジェクトを進める上で非常に楽しく仕事をすることができました。後者も、世の中にはこんな人がいるんだ、と示してくれたし、こういう人と一緒に働くにはどういったことに気をつけて、どういう風に彼らのやる気を方向づけてあげるか、を学ぶことができたと思います。

ビジネス一般の知識

おそらく、学部で経済や経営だった人には笑われてしまうほどの非常に基礎的な知識を学ぶことからスタートしました。それでも、待ったく金融や会計、マクロ、マイクロ経済の知識がなかった私には広く浅く学ぶということはとても重要だったと思います。また、これまでの経験とも合致でき、実際の世界を理論に当てはめてみるという意味で面白かったのがマーケティング、戦略、オペレーションのコース。会社全体の概要がつかめたような気がします。

もちろん、プラスだったことばかりではありません。仕事をそのまま続けていれば経済的にも非常に助かったであろうし、また習ったことをそのまま実践できただろうし。さらに、無職、という状態(学生ですけれど)の危うさというのもひしひしと感じました。まあこれは次へのキャリアステップのバネになればいいんですけどね。


昨年の9月から始まった授業は今年の5月まで続きました。その間は本当に勉強した、という感じです。特に最初の学期が一番つらかった…。6,7月の夏のプロジェクトは不完全燃焼の感もあったのですが、それでも製薬会社とマーケティングの分野に少しでも携われたのは貴重な経験だったと思います。そして7月後半からの夏休み。もう何を学んだかも覚えてないくらい(笑)、楽しくぐうたらな休暇でした。

1年という短い間でしたが、その間ミラノに住むことができたのは非常に貴重な体験でした。言葉の通じないもどかしさもありましたが、美味しいご飯を食べ、安いワインを飲み、仲のよい友達と過ごした時間はかけがえのない宝物です。そして美しいアルプスに魅了され、アウトドアの楽しさを発見したのも大きな収穫でした。多分東京にいたら味わえなかっただろうな。

パリへは明日引越。荷造りをしていて(まだ途中ですが)ふと昨年夏ミラノに来る前の荷造りを思い出しました。スーツケース2個で始まったこの学生生活。いろいろ物も増えてしまったけど、その分知識と思い出も増えたかな。パリではどんなことが待ち受けているのでしょうか。9月これまでのをしつつ、そのなかでも個人的に興味のあるマーケティングと戦略の授業をとり、またフランス語をがんばりたいと思います。応援、どうぞよろしくお願いします。


P.S. 今日は兄の誕生日です。おめでとう!

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