Thursday, September 21, 2006

le Champagne


今日のフランス語ではシャンパンについてを学びました。皆さんも結構知っていると思いますが、champagne ってトレードマークなんですって。大きく言えば、フランスのシャンパン地方でとれたある種類のワインのみをシャンパンと呼んでいます。ヨーロッパではきちんと理解されていて、例えばイタリアではイタリアでとれた炭酸白ワインは「スプマンテ」と呼んでいます(シャンパンとは呼ばない)。でもまだアメリカやオーストラリア、インドではシャンパンという名前を使っているらしく、「これはフランスで炭酸の飲み物を作ってコカコーラと呼んでいるのと同じだ!」と先生が怒っていました。その表現に、納得。

で、細かく言うと、シャンパンの定義はもう少しあります。「ある特定の方法で、ある特定の地域でとれたある特定の種類のブドウを使ってできたワイン」をシャンパンと呼んでいるそうです。

ある特定の方法
シャンパンを作る工程は約2年。まずブドウを抽出してワインを作り、6ヶ月寝かせます。その後、砂糖、イースト、古いワインを加え、さらに9ヶ月発酵させます。この時の砂糖の量に応じて、後に4段階の「辛さ(あるいは甘さ)」が決まります。発酵の段階でワインの色が白濁色になってしまうのですが、以前は精製する方法がなかったのでこのまま飲んでいたそうです。さらに、色を隠すために?ボトルは不透明のものを使っていたとか。今ではその「にごり」を取るために、発酵させている期間のボトルを置く角度を考え、最終的にその「にごり」がボトルの先に溜まるようにボトルを逆さにするそうです。そしてその先だけを瞬間冷凍させ、凍った部分(「にごり」を含む)を取り出して精製させる、とのこと。この方法を開発したのはちなみにマダム・クリコだったらしい(笑)。

ある特定の地域
シャンパン地域は4区画に分けることができます。Chardonnay で有名な Cote de blancs, モネを生産している la vallee de la marne など。

ある特定のワイン
シャンパンは3種類のブドウを使います。まずは Chardonnay。白ブドウ、白ジュース。アロマを十分に含み、最高のブドウと称されます。そして Pinor Noir は黒ブドウ、白ジュース。とても力強い味がします。そして最後は Pinor Meunier。黒ブドウ、黒ジュース。美味しくはないのですが、このブドウを加えることで熟成を早めるそうです。



シャンパンはこの3種類のブドウを混ぜて作ったもの。さらにいつ、どのブドウを使ったかでランクわけされます。

ランク1:Brut sans annee (Year の情報なし)
3種類のブドウを混ぜて作ります。その割合は自由。ですので製造者によって異なります。また、年代に制限もなく、どの年のブドウ(ワイン)を混ぜても大丈夫。特徴としては、いつ生産されても同じ味になるようにすること。モエはこの区分になるそうです。ちなみに平均的なお値段はボトル20ユーロ。

ランク2
:Brut millesime (ビンテージ)
ランク1と同様に3種類のブドウを混ぜ、割合も自由です。ただし、同じ年のブドウ(ワイン)のみを使う。したがって、生産された年によって良し悪しが異なります。平均的なお値段はボトル25ユーロ。

ランク3
:Cuvee speciale
シャンペンの中でもベストのランク。3種のブドウの混合、自由な割合は一緒。ランク2と同様、同じ年のブドウのみを使わなくてはなりません。さらに、その中でも最高のブドウのみを使ったのがこのランク。ドンペリなどはこのランクに属します。こちらは値段がはって、だいたいボトル90ユーロ。




なんだかもう少し、物知りになれた気分です(笑)。

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