Thursday, January 25, 2007

国際派の犬、Lloyd

今日は朝から鍋でした(笑)。昨日の夜も鍋だったんだけど、野菜が余ったので…。ま、いっか。朝からヘルシーということで。

さて今日は我が家のLloydの話を。
ロイドはオーストラリアのシドニー生まれの6歳です。シドニーで2年過ごした後は、日本に引っ越して東京に2年。そしてロンドンに1年住んだ後、私と一緒に去年はミラノ~パリで過ごしました。かなり国際派です。

国際派、と書けばかっこいいけど、実は結構大変です。引越代や検疫などなど。特に大陸をまたがるときにはかなりの準備が必要です。中でも一番懸念事項とされるのが狂犬病。

①オーストラリア→日本
オーストラリアは実は狂犬病フリーの国なのです。だからオーストラリアから日本への引越は非常に簡単。書類をそろえる程度で済んだそうです。

ちなみにオーストラリア、シドニー近郊は犬にとってはあまり住みにくい環境です。公園やビーチに犬を連れて行くことは基本的に禁止、ドッグランができるエリアは指定されている、アパートや家で犬を飼おうとすると大家が嫌がる…などなど。日本ととても似ています。

②日本→イギリス
そして恐怖の日本からイギリスへの引越し…。どちらの国も狂犬病は存在するだけに、非常にセンシティブ。狂犬病の予防注射を打っただけではなく、血清にその抗体がある基準値以上あることを証明し、さらにその血液検査から180日は国外を出ることはできないのです(出入国はできない)。ロイドが引越した時はタイミングの関係上、血液検査した後すぐにイギリスに向かわなくてはいけませんでした。その結果何が起こったかというと、イギリスの検疫所で6ヶ月待機!でした。

空港のそばにある検疫所で囚人のように暮らしていたロイド(涙)。週末には面会もあるので彼はよく数時間訪れていたそうです。数ヶ所このような施設があるらしく、最初の施設がかなりひどかったので他の施設に変更してもらったそうな。そこは犬好きの係員が多数いたようで、個室も比較的広くまた掃除も頻繁に行われてとても清潔だったようです。それにしても。6ヶ月、長かった!

イギリスは犬にとっては素晴らしい国でした。大きな(手付かずの)公園がいくつかあり、数時間駆け巡ることができます。バーやパブにも犬を連れて行っても大丈夫。電車やバスではあまり見かけませんでしたが。

③イギリス→イタリア&フランス&ドイツ(EU諸国)
これは意外に簡単。特に検査はなかったような。ただもしかしたらまたイギリスに戻ることがあるかもしれないと思ったので、イギリス出国前にイギリス再入国できる条件を満たすようにしました。これが結構大変…。上記にある血液検査や狂犬病の予防注射、医師によるチェックなどなど。こっちの方が大変。でもここでがんばったのでUK発行のEUパスポートをゲットしました。

イギリスからイタリアへは以前のブログに書きましたが飛行機で一人でやってきました。木箱ケージに入れられ到着。イタリア側での空港では何ヶ所も検疫の部屋をたらいまわしにされ、何度サインをしたことか。まあこれは犬だから、というよりイタリアだから、といった方がいいかもしれない(笑)。

いったんイタリアに入ってしまえば、その他のEU諸国への移動はまったく楽です。車や列車での移動の際もまったくとがめられたことはありません。各国の市内の交通機関(地下鉄、とラム、バス)にも堂々と乗れるし、ほとんどのレストランやお店でも犬の同伴が認められています。

さて。今後ロイドは(というか我々は)どこに住み着くのでしょうか…。可能性としては日本があるので、今週から④ヨーロッパ→日本、について必要な書類をチェック。なんと。またしても180日の待ち時間あり(血液検査+待ち時間をした後は2年間有効)。なので昨日とりあえず血液検査に行ってきましたよ。90ユーロなり。ちと高いけど、でもまあこれで6ヶ月後に日本に行くって決まった時には検疫所をパスしてそのまま日本に入国できるからなあ…。それにしても高い。犬って大変です。

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