Thursday, February 01, 2007

A から The へ

訂正です。昨日のブログで The Inconvenient Truth と書きましたが、An Inconvenient Truth でした。映画見た後だからついつい The を使ってしまいました(笑)。

ついでに、アル・ゴアさんについてもう少し。

2000年の大統領選挙の時、私は実はサンフランシスコに滞在していました。3ヶ月ぐらいでしょうか。カナダでの大学院&研究を終えた後です。滞在していたアパートはジャパン・タウンのあたりで、近所には図書館があり、インターネットはいつもそこでしていました(日本語の新聞やら本も扱っており、なぜかたくさん森瑤子の本を読みあさった…)。ネットで流れるニュースでは常に大統領選の話をしており、街で会う友人たちともみんなその話題でもちきりでした。

私が出会って話をした人はみんなゴア副大統領(民主党)の支持。サンフランシスコはいろんな移民がいるし、性問題ももオープンでゲイ・コミュニティも盛んだったし、学校や企業もありいわゆる educated された人々でいっぱいだったからでしょうか。とにかく私の周りでは100%ゴアでした。だから当然彼は当選確実と思っていました。

なのに。開票されて本当におどろきました。ゴアが落選、というより、ブッシュが当選という事実に。そして、こんなにアホがいたのか、という事実に。サンフランシスコやその他の大都市ではゴアだったのが、田舎の州ではブッシュに票が集まっていたのです。宗教色を強くうちだしたブッシュ。なぜ彼の偏見をアメリカ代表として他人にそして他国におしつけるんかい!とかなり私なりに絶望したのを覚えています(といっても別にアメリカ人でもないんだけど)。

でもここでゴアさん、最後がかっこよかった。フロリダ州の開票をめぐり、裁判沙汰になり最終的に裁判でもブッシュが勝利、となったところで出したコメント。「裁判の判決には不服であるけれども、私は次の大統領がブッシュであることを認めます」。

超すごい、この人。そして超かっこいい。

なかなか負けは認められないのに、ここまで正々堂々と言い切ったゴアは偉い、と本当に思いました。

今度の選挙戦ではヒラリーさんもうわさされていますが、ゴアさんもう一回選挙に出てくれないかな~。

No comments: